三河一色めすうなぎ研究会

新技術で生まれた幻のめすうなぎ「三河一色めすうなぎ」 新技術で生まれた幻のめすうなぎ「三河一色めすうなぎ」

お知らせ

過去のお知らせ一覧

「三河一色めすうなぎ」とは?

味

ふっくら柔らかでおいしいと評判! 01

絶品と言われる
「めす」うなぎは、
身の柔らかさや味が抜群

高級で絶品とも言われる天然うなぎ。実は天然の大きなうなぎにはめすが多く、その美味しさの秘密はめすにあるとも言われています。
「三河一色めすうなぎ」は、その名の通りめすうなぎ。通常のうなぎと比べて「大きく育てても硬くならない」特徴があり、「身の柔らかさ」や「うま味の強さ」などの項目でも差が大きく、85%の人が「めす」の方が好きと評価しました。
食感 食味評価 成分 味わい 食感 食味評価 成分 味わい

技術

大豆イソフラボンをエサに加えるだけ! 02

養殖方法を変えることなく、めすうなぎの生産が可能に

うなぎの性別は生まれながらに決まるのではなく、環境によっておすまたはめすになります。養殖するとほとんどがおすになるため、これまでめすを生産することはできませんでした。そこで、多くの人が美味しいと評価するめすうなぎに育つようエサを工夫。大豆イソフラボンを混ぜたエサ(特許取得)を使い、与える量や時期を調整することで、高確率でめすうなぎを生み出すことに成功しました。
成長イメージ図 従来と特許開発 成長イメージ図 従来と特許開発

声

生産効率がよく大きくて高品質! 03

多くの方に研究開発に
協力いただいて完成。その声を紹介!

冬も安定してエサを食べ、
病気にもなりにくい
私は養鰻場にて日々、何千何万といううなぎと向き合っています。昨年になり、大豆イソフラボンを利用するようになったのですが、従来との大きな違いとして感じるのは、エサを食べる量と、病気のなりにくさです。うなぎは夏にエサをよく食べ、冬になると冬眠するという習性を持っているのですが、冬場でも安定してうなぎがエサを食べてくれるため成長が速いと感じています。これは生産者として大きなメリットです。
兼光淡水魚株式会社
養鰻事業部
牛田貴仁
さん
技術についての説明会で
生産者からの期待を感じた
この技術について、生産者にメリットがあると判断し、説明会を開催したところ、生産者だけではなく、関係団体を含めとても多くの方が出席されました。それだけこの技術への関心は高いものと考えております。夏の新仔だけでなく、冬の時期も安定した品質のうなぎが生産できれば、年間を通じて消費者の皆さんに良質なうなぎをお届けできるのではないでしょうか。
一色うなぎ漁業協同組合
参事
石川晋治
さん
柔らかくてふっくら仕上がるから
提供する側として自信が持てる
これまで15年以上にわたり、うなぎ料理店の焼き場を任されてきました。この技術を使ったうなぎは柔らかくてふっくら仕上がります。また、脂がしっかりのっており、焼くことで表面がパリッとなります。うなぎは夏というイメージがあるかもしれませんが、これなら冬も自信をもって提供できます。大きさにもインパクトがあり、独特の匂いも感じにくいため、うなぎ好きのお客様にも、匂いが気になる方にも、喜んでいただけるはずです。
うなぎ割烹 みかわ三水亭
店長
池田直広
さん
インタビュー動画はこちら

うなぎの名産地
三河一色について

愛知県西尾市にある一色町は西三河南部の三河湾に面しており、矢作川の清流と温暖な気候、豊かな大地に囲まれた、自然の恵みに包まれた土地柄です。さまざまな魚介を水揚げする一色漁港は、日本全国への卸売りをはじめ、多くの人が魚介を購入するために訪れます。
一色町では、矢作川水系の表流水を水源とし、限りなく天然に近い環境でうなぎの養殖をしています。その始まりは明治27年(1894年)。この地域で獲れる生き物をエサとし、さらに産業として栄えていた養蚕の副産物であるサナギを利用したことも、一つの成功の秘訣だったと言われています。さらなる技術やエサの開発なども行われ、今では日本有数の生産量を誇る、うなぎの名産地になっています。
また、一色産うなぎは、身も皮も柔らかく味のバランスがとれているとされ、味わいの評価も高いことが特徴です。柔らかいと「火入れ」がしやすいため、外側はカリッと香ばしく、内側はふんわりとした絶妙な食感を出すことができ、全国各地の料理店で一色産うなぎが選ばれています。 「一色産うなぎ」は「新仔うなぎ」の産地として全国的なブランドとなっています。「三河一色めすうなぎ研究会」では、伝統の「新仔うなぎ」に加わる新たなジャンルの「めすうなぎ」のブランド化を推進します。

三河一色めすうなぎ
研究会とは?

「三河一色めすうなぎ研究会」は、生研支援センター「イノベーション創出強化研究推進事業」(JPJ007097)の支援を受けて行った「大型雌ウナギによる新規市場開拓コンソーシアム」の実証メンバーが、その後のさらなる推進を目的に結成した組織です。

三河一色めすうなぎの普及活動を推進・支援するとともに、地域経済の活性化、地域社会への貢献を図ることを目的とし、その目的に資するため、次の事業を行っています。

  1. 三河一色めすうなぎの啓蒙と普及
  2. 三河一色めすうなぎに係わる知的財産の活用と管理
  3. 三河一色めすうなぎに係わる調査・研究・開発
  4. 三河一色めすうなぎの開発、普及、活用に関連する研究の管理業務
  5. 三河一色めすうなぎの開発、普及、活用に関連する講演会、セミナー、シンポジウム、見学会、講習会等の開催
  6. 三河一色めすうなぎの開発、普及、活用に関連する図書、ホームページ等の企画、制作、管理
  7. その他目的を達成するために必要な事業
山本浩二
(一色うなぎ漁業協同組合代表理事組合長)
柴崎忠義
(三河淡水魚株式会社代表取締役)
髙須重春
(兼光淡水魚株式会社代表取締役)
石川晋治
(一色うなぎ漁業協同組合参事)
大石一史
((特非)東海地域生物系先端技術研究会理事)